さて、今日は2025年6月2日。
イスラエル最終日。
本来ちょっと観光して空港に行くだけのはずが、予想外のトラブルが連発し、大変な1日となった。
(今後イスラエルへの渡航を考えている読者の方は今回の記事を事前に読んでおくことをおススメする)
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空港に行けない!?
朝起きて街に出ると異変に気づく。

いやに静かである。
全ての店が閉まっている。
通りにはごく数台の車だけでバスも走っていない。
、、、
、、、、あ!しまった!
今日はシャブオットの日だった!
シャブオット
ユダヤ教の三大祝日の1つで、モーセが神から十戒を授かったことを祝う日。
なので、宗教戒律の厳しいユダヤ人は、今日は日中は一切働いては行けない日なのだ!
ということはイコール、
全ての公共交通機関がストップすることを意味する。
(まさか、と思われるかもしれないが、本当に全て止まる。これがイスラエル)
これでは夜までにテルアビブの空港(50km先)に行けないではないか。
、、、
まあでも夜まで時間はたっぷりあるし、なんとかなるだろう。とりあえず観光。
(旧市街地)

もう4度目の旧市街地。慣れてきた。
(シナゴーク)

シナゴークの前で、ユダヤ人の母子に道を尋ねようと話しかけたら、シッシッと虫でも追い払うように手を振られる。
こういうユダヤ人の対応にももう慣れた。
(正統派ユダヤ教徒)

特に保守的な正統派ユダヤ教徒たち。
間違ってもこいつらには話しかけない。
救世主発見!
さて、そろそろ昼だが、空港までどうやって行こう。。
と思っていたら妙案が。
そうだ。昨日マクラーベを食べたあの親切なアラブ系のレストランに行って相談してみよう。
(ユダヤ系の店は全て閉まっているが、少数のアラブ系レストランはイスラム教なので通常営業している)

ということで、またこのABU KAMEL Restaurantに戻ってきた。
そして、あの親切なオーナーもいる‼️

“お!どうしたマイフレンド!空港に行けないのか!でも安心しな!オレの友達がタクシー運転手だから安く乗せてやるよ!”
とわざわざタクシー(アラブ系)に電話してくれ値段交渉までしてくれる。
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そして交渉の結果、こちらの言い値(85ドル:イスラエルの祝日&50kmのタクシー料金にしては格安)で説得してくれた。
見捨てる神あれば救う神あり。
無事に空港に行けることが決まり、急激に緊張が弛緩したので空腹に気づく。
なのでタクシーを待つ間このレストランで昼食
(イスラエル名物シャクシュカ)

トマトと卵を炒め、クミンやスパイスをかけた料理。
パンによく合い美味い!
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そして、昼2時。タクシーが迎えにきた。
正直、夜のフライトまでだいぶ時間があるが、何があるかわからないのがイスラエル。
早めに空港に行こう。
空港で不審者扱い
で無事にベン・グリオン空港に着いたのだが、夜までヒマだ。
することもなくボーッと立っていると、空港の係員に
《何をしている?》
《フライトが夜?じゃあなんで今空港にいる?》
と詰問される。
不愉快。
空港の中で立ってるだけで不審者扱い。
本当にイスラエル人は猜疑心が強い。
街自体は大好きだが、人がムリ(一部を除き)。
もうこの国に戻ってくることはないだろう。
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空港内で時間をつぶす
(空港内のマクドナルド)

なんとこれで20ドル(2900円)
今までのマクド歴で一番高いバーガーセット
しかもほぼ味がなくマズイ。。
ただ、写真だとわかりづらいが、バーガー自体はめちゃくちゃデカくお腹いっぱいになった。
まだ出発まで6時間あるのでネットで時間をつぶす。
テロ発生!?空港内で避難
夜19:30頃、突然サイレンが空港内に響き渡る。
それと同時に係員に誘導され大勢の人が一方向に移動しはじめる。
僕はその辺のベンチに座っていたのだが、列の中の人に【来い】と手招きされたのでみんなに着いていく。
その後、空港内の非常階段で待機させられる。

何ごとかと思い聞いてみると、
《We are being attacked》攻撃されている
とのこと。
まあ、よくわからないが、ミサイル攻撃かなんかなのだろう。
ただ、イスラエルのミサイル迎撃システムや、各テロ対策は世界的にもトップレベルで、アイアンドーム(鉄のドーム)と呼ばれてるくらいだから大丈夫だろう。
※上の写真の通り皆も冷静で、普通にスマホとかしてる
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で結局15分後には空港も再開。
何事もなかったように通常に戻る。
クソ面倒くさい荷物検査
結局その後フライトのチェックインも済み、あとはイスラエル名物、世界一厄介なセキュリティチェックを残すのみだ。
この荷物検査、噂に違わず本当に厄介だった。
検査はチェックイン前後に各1回ずつあるのだが、このチェックイン後の2回目がまさに鬼門。
まず荷物の中身を文字通り全て台の上に置かれ、小型の金属探知機みたいなのにかけられる。
そして、その際、尋問の専門要員みたいな別の係員が追加で来て威圧的に質問攻めにしてくる。
《これは何だ?》から始まり、
《このお土産の箱の中身は何だ?》
《なぜ買ったんだ?》
《どんな人から買ったんだ?》
《どの地区で買ったんだ?》
《買った店の名前は?(、、いや知らん)》
終始こんな感じ。
しかも僕の場合、運悪く、金属探知機要員のほうが新人らしく、先輩が手取り足取り教えていたので余計に時間がかかった。
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そんなこんなで他国であれば30秒で終わる荷物検査に20分以上かかり、ヘトヘトになった。
まあ、でもこれも一つの貴重な経験だ。よしとしよう。
ラウンジでようやくひと息。帰国。
さて、ようやく出国審査も終わりあとは待つだけ。
空港内を探索。
ベン・グリオン空港は巨大で近代的な造りだ。

(良い感じの時計)

さっきマクドナルドで巨大ハンバーガーを食べたのでお腹は空いてないが、ヒマなのでプライオリティパスが使えるラウンジへ入る

ワインとフムス(ひよこ豆のペースト)とグリーンオリーブとビーツ。
ようやくひと息。

たったの四日間だったが、良い意味でも悪い意味でも非常に印象深い旅だった。
さらば、イスラエル🇮🇱