ニューヨークの4大スポーツ、あえて弱い方のチームを応援

【アメリカ】生活編

スポーツ観戦はめっぽう好きなのですが、アマノジャクな自分は、強くて人気があるチームがあまり好きではありません。

日本にいた時から、巨人は嫌いだったし、Jリーグ創設期のヴェルディも苦手だったし (古くてすいません)、レアルもバルセロナもあまり興味ありません。

それよりも、弱いチームのほうが圧倒的に興味をひかれ、応援したくなるのです。普段勝てないぶん勝った時の喜びも倍増します。

だからこそ、そんなヒネくれた気質の自分にとって、ニューヨークの4大スポーツ観戦というのは、とても性に合っていました。

というのも、ニューヨークは、各スポーツのチームが2つずつ存在し、そのどちらかは人気絶大で強いのですが、もう一方は必ず弱いのです。

以下はニューヨークに本拠地をおくチームの強弱まとめです↓

NYC4大スポーツ (左が強い/右が弱い)

【野球】

→ ヤンキース/メッツ

【アメフト】

→ ジャイアンツ/ジェッツ

【バスケ】

→ ニックス/ネッツ

【アイスホッケー】

→ レンジャース/アイランダーズ

野球はメッツ、アメフトはジェッツ、バスケはネッツ、アイスホッケーはアイランダーズが弱いです。

この4チームの成績は毎年ほぼ悲惨ですが、やはり弱くて不人気なチームほど、応援しがいがあるというものです。

そのため、僕はNYに住んでいた頃は、いつもこれら4チームの応援に行ってました。

ということで、今回は、需要は低いと思いますが、これらのチームの観戦記を書いていきたいと思います。

①ニューヨーク•メッツ

【戦力】★★ (5段階)

【チケット】安い(10ドル〜)

【球場】シティフィールド

【行き方】地下鉄7番線 Mets−Willets Point駅降りてすぐ

【日本人選手】(現役)千賀滉大(過去)新庄剛、松井稼頭央、松坂大輔など

メッツはとにかく弱いです。ワールドシリーズ制覇もたった2度のみで、同じNYのヤンキース(27度)と比べると可哀想になります。

年に1度あるメッツとヤンキースのNY直接対決は“サブウェイシリーズ”と呼ばれ注目を集めますが、いつもメッツはボロ負けします。

年俸総額1000億と言われるヤンキースのスター軍団に比べ、知名度も低く、小粒な選手たち。同じニューヨークということで、いつも何かと比較され、口の悪いメディア (特にニューヨークはひどいです) にメチャクチャ書かれます。

もうこれは応援しないわけにはいきません。

幸いアメリカでは、野球のチケットは非常に安いため、外野席なら10ドルくらいで買えます。

なので、NYで常に金欠だった僕も、よく外野の1番安い席を買って見に行ってました。

安くても、アメリカの球場特有の開放感の中で見るゲームは最高です。

そんな僕ですが、2014年に1度だけ150ドルを奮発して、バックネット裏の席で、当時メッツにいた松坂投手の登板試合を見にいったこともあります。

メッツ vs ダイヤモンドバックスの試合でした。

その試合で、松坂投手はダイヤモンドバックスを2失点に抑え、4-2でメッツが珍しく勝ちました。

素晴らしい。

ちなみに、ナ・リーグなので、松坂投手の貴重なバッティングも見ることもできました。

内野安打、打ってました笑

バックネット裏の席は、ラウンジのパスも含まれており、試合中、自由に行き来することができます。↓

イニングの合間に凉をとりたい方や、アルコールを飲みながらクーラーのきいた部屋でゆっくり観戦したい人におススメです。

ちなみに、この試合の最後に、メッツのキャッチャーがファンサービスで投げ入れたグローブを取ることができました。

大満足の試合でした‼️

ちょっと小ネタ

メッツ時代の松坂投手は、よくうちのレストラン(グラセン駅近くの日本食レストラン) に来てくれていたんですが、いつも腰が低く、帰り際の「ありがとうございました。またお越しくださいませ」に対し、わざわざ立ち止まって一礼していくような礼儀正しい方でした。

2013年の夏頃、1度メッツの登板試合を【ひどい腹痛】で回避した松坂投手は、記者に「昨夜、生モノでも食べたのか?」と聞かれ、「食べてない」と答えてましたが、前日うちで食べてました(笑)

たぶん、うちのレストランに迷惑がかからないよう配慮して、嘘の受け答えをしてくれたんだと思います。

②ニューヨーク•ジェッツ

【戦力】★

【チケット】激安(20ドル〜) ※特にシーズン終盤

【場所】メットライフ•スタジアム

【行き方】NJトランジットのMeadowlands Station駅を降りて徒歩5分

次はアメフトのニューヨーク•ジェッツです。このチームの弱さはちょっとNFLの中でも突き抜けている感じです。

なんせ過去10年(2014年〜2023年)で通算55勝108敗、勝率わずか33%です。10年平均で33%ですよ⁉️ どんだけ弱いんだ。

ジェッツは育成能力が低く、特にクォーターバック(QB)が全然育たないので、一向に強くなりません。

僕も何度か応援に行きましたが、勝った試合を見たことは1度もありません。

しかし、それでも見放さない熱狂的なファンが多いのが、ジェッツの最も魅力的な部分かもしれません。

いくら連敗が続いていようと、あのスタジアムのファンは熱狂的です。特にスタジアム全体がが一丸となり、かの有名な「J…E…T…S…JETS, JETS, JETS!!!」をシャントする時は、声の振動がダイレクトに心臓に伝わり、鳥肌が立ちます。

シャントを先導するファイヤーマン•エド (ジェッツ一筋50年の有名なファン) ↓

あの叫びは、弱小チームを応援するファンたちの意地とプライド、悲哀こもごもの感情が入り乱れた必死のシャントです。ぜひスタジアムで聞くことをおススメします。(でもたいてい負けますが)

※ちなみに、年間16試合しかないアメフトのチケットは一般的に高額ですが、早々と優勝争いから脱落するジェッツは、中盤以降はチケットが激安になります

③ブルックリン•ネッツ

【戦力】★★★

【チケット】高い (60ドル〜)

【場所】バークレーズセンター

【行き方】地下鉄駅Atlantic Avenue-Barclays Center駅すぐ

次は、ブルックリン•ネッツです。

ネッツは、なんといってもプレーオフに進んでからの負け方に定評があります。毎年ほぼ1回戦で負けます。それも内容がヒドイ。近年も4-0でスイープ (1勝もできずに負ける) されたり、4-1で負けたり散々な目にあいます。

僕がニューヨークに住んでいた時も、ブルズにコテンパンにやられてました。

アリーナには最新鋭の設備を導入し、ドゥラントやアービングなどスーパースターを同時に招聘しても勝てないのです。

不思議です。

あと、チケット代はバスケなので少し高めで、一番安い席でも60ドルくらいからです。

ちなみに、同じニューヨークの強豪ニックスとの直接対決は、NBA屈指の人気カードで安い席でも100ドルくらいします。

④ニューヨーク•アイランダーズ


【戦力】★★★

【チケット】高い

【場所】USBアリーナ

【行き方】ロングアイランドレイルロード(LIRR)に乗り、Elmont-UBS Arena駅で下車し徒歩10分

最後は、アイスホッケーのニューヨーク•アイランダーズです。

アイランダーズは実はそんなに弱くありません。というか結構強く、直近10年はほぼ勝ち越ししています。

しかし、何といっても、このオレンジと青の古くさいユニホームに、USBスタジアムというダサい名前のスタジアム (さらに老朽化している) に行くと、やはり応援したくなります。

かっこいいユニホームで、さらに本拠地が二ューヨークのど真ん中にあるマディソンスクエアで、全てを手にしているレンジャースなんかに負けてほしくないのです。

ちなみに、アイランダーズの本拠地のUSBアリーナまでは結構めんどくさいです。

1度ペン•ステーションに行き、そこからLIRR(ロングアイランド•レイル•ロード)に乗る必要があるため1時間以上かかります。

ただし、日本では見れないスポーツですし、本場は迫力があるので、ぜひニューヨークに旅行に来た方は行っていただきたいて思います。

ということで、今回はニューヨークの弱い方のスポーツチームの特集でした‼️

それでは、また次回!

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