口は災いの元。ニューヨークの航空会社をクビになった話

【アメリカ】生活編

【口は災いの元】と良く言いますが、本当にそう思います。自分は若い頃、これが原因で、ニューヨークの勤務先の企業をクビになりました。

今回はその時のことを、毒舌で書いていこうと思います。

ニューヨークの航空会社

もう12年前の話になりますが、2011年当時、自分はJFK空港ターミナル4にあるチャイナエアラインズという航空会社でインターンをしていました。

《ニューヨーク発→関西経由→台北着》という国際線フライトのグランドスタッフとして、乗客のチェックイン業務や搭乗業務をするのが主な仕事です。

で、渡米から1年が経ち、仕事にもすっかり慣れた頃のことなんですが、その時期、ちょっと勤務中にイライラすることが続いていました。自身の会社や仕事内容に対してではありません。S○○Countryという別の航空会社に対してです。

非常識なS○○Country航空

このS○○Countryという航空会社は、アメリカ国内のフライトがメインの比較的マイナーな航空会社なんですが、この航空会社の存在が自分をイライラさせる元凶となっていたのでした。

というのも、こいつら、自分たちの業務終了後にチェックインカウンターをまったく片付けていかないのです。スタバの飲みかけのコーヒーなどそのまま残しさっさと帰ってしまいます。これは航空業界ではあり得ない話です。

ちょっとここで補足ですが、一般的に空港のチェックインカウンターは、各航空会社がフライト時間に合わせて順番に使っていくものです。なので、自分たちのチェックイン業務が終了すれば、次に使う別の航空会社のために、きちんと片付けをして、綺麗な状態にしておくのは基本中の基本、最低限のマナーとなっているのです。

しかし、このS○○Country、そんな小学生でもわかるレベルの常識をわきまえてくれません。直後に僕たちチャイナエアラインズがカウンターを使うことを知りながら、そんなこと気にも留めず、飲みかけのコーヒーやラテなどのゴミをほっぽらかしていきます。

なので僕らは必然的に、毎回、彼らの散らかしたゴミを片付けるハメになるのです。

というか、そもそもスタバを飲みながらチェックインしてる時点でプロとしてどうかと思いますが、まあそれは自分たちには関係ないのでどうでも良いことです。そんなプロ意識もない吹けば飛ぶようなドマイナーかつ早晩どのみち潰れるであろう、未来もやる気もないクソ会社など知ったこっちゃありません。

しかし、その汚ったない飲みかけのコーヒーを放置していくという思考回路は、本当に理解に苦しみます。

なぜチャイナエアラインズが、S○○Countryのごみ収集係をさせられなくてはならないのでしょうか?

そんな契約どこにもありません。

完全にチャイナエアラインズを舐めています、こいつらは。

で、最初のうちは、それでも黙って片付けてやっていたのですが、仏の顔も3度まで。このようなことが4-5回も続くと、他人より人一倍、気が短くてバカな自分は、本気でムカッ腹が立ってきて、よせばいいのに、ひと言文句をいってやらないと気が済まなくなってきます。(そもそも、元から全く仏ではないが)

なので、ある日再度こいつらが業務終了後に片付けもせず、近くで集まってペチャクチャ喋っているのを見た時に、今がチャンス!と思い、鼻息荒くドシドシ近づいていきました。

白人の男2人、黒人の女が2人の計4人のグループだったのですが、自分はそいつらに近づくなり、

How many times do we have to clean these shits for you guys!?!? Clean them yourselves!!
なんでこっちが何度も何度もお前らのクソ汚ねえゴミを片付けてやらないといけないんだ!自分で片付けろ!

と怒鳴りつけてやりました。

すると、それまでイカれポンチのようにおしゃべりしていたその4人は、一気にシンとなり動きがとまりました。一般的に行儀が良いとされる日本人に突然、汚い言葉でブチ切れられたのですから、さぞ意外だったのでしょう。しばし各々、鳩が豆鉄砲を3発ほど食らったようなマヌケな顔をしていましたが、そのうち、なんと、その中の黒人の女が1人泣き出してしまいました。

これには、さすがに僕もちょっと驚きました。

で、それを見て僕も反省、、、するわけがなく、逆にその女の弱すぎるメンタルを心底軽蔑しました。4人対1人の構図で、4人側にいるくせに一体何に泣いているのか。意味不明です。自分はいつも好き放題して、さんざん他人に迷惑をかけておきながら注意されたら泣くのでは小学生ではないですか。

なので、そんな小学生は全く無視した上で、自分のカウンターへ戻り、業務を始めました。

言いたいことも言ってスッキリです。

しかし、、、これで終わるわけがないのです。問題はここらからです。

先方のボスが登場

業務を開始して、1時間くらいすると、スーツを来た白人男性が、さっき泣いていた黒人女性を連れて、チャイナエアラインズのカウンターに乗り込んできました。

顔を真っ赤にして怒っています。どうやらS○○Country航空の上役のようです。

で、僕の前にくると、

「うちの従業員を泣かせたのはお前か!?Fワード (Fxxkのこと)も使ってめちゃくちゃ罵ってくれたらしいな!どういうことだ、説明しろ!」とのこと。

あーあ、やっぱ来たか。。と思いながらも、別にこちらはなんら悪いとも思ってないため、

①いつもS○○Country航空の従業員がカウンターを散らかしていくため、困っていること

②Fワードは使っていないこと (まあ、shitと言ったので似たようなもんだが笑)

をキッパリと説明しました。

で、この説明に相手が納得するわけもなく、しばらく言い合っていると、間の悪いことに僕のことが大嫌いな上司 (Alan) にその場を目撃されてしまいました。

※前回の記事で書きましたが、Alanと僕はかなり仲が悪かった。

Alanは、すぐに僕たちの所にすっ飛んできて、鬼の形相で説明を求めるので、事の成り行きを説明したものの、やはり納得してくれません。そのため、S○○Country航空とチャイナエアラインズ双方の上司から詰問を受ける状態となった僕は完全なる四面楚歌の状態となってしまい、さすがにメンタルを削られました。

で、最終的には、この問題は両会社の話し合いとなり、僕は厳重注意を受けました。

まあ、自分の会社をすっ飛ばして、直接相手方に抗議に行ったため、当然といえば当然ですが、モヤモヤが残りました。

、、、

、、、

、、、

そして、

数ヶ月後クビを宣告されました。

クビの理由は、[上司(Alan)への反抗的な態度]ということで、自分も常々その自覚があったので、まあ良いんですが、この事件がクビの発端となっていることは明らかでした。

あのS○○Country航空め!ククッー!とちょっと思いましたが、まあそれらも自分が蒔いた種なので仕方ありません。キレてしまった自分がやはり悪いのです。(現に、他の同僚たちは、黙ってゴミ掃除してたので)

ということでチャイナエアラインズをクビになった僕は、ニューヨークで生き抜くために心機一転‼️バイト探しを始めるのでした。

※バイト探しも大変だったのですが、それは次回の記事で書きます。

ということで今回は以上です!

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