ピザ屋で、隣にディカプリオ (本物) が座ってきた話 in NY

【アメリカ】生活編

ニューヨークに住んでいると、たまに有名人に遭遇する機会があります。

マンハッタンといっても、皆さんが想像しているほど広くなく、端から端まで1日で歩けるくらいの距離ですし、特に日本人タレントの場合は立ち寄るレストランも限定されるため、さらに遭遇率は高くなります。

(グランドセントラル駅近くのSoba Tottoとかは遭遇率が特に高い)

僕自身も、日本人の有名人に限れば、渡辺謙、和田アキ子、サエコ、Exile、野球の松坂、上原、藤川、あとおまけで元光GENJIの諸星克己(笑。気さくな方です) などたくさんの人をプライベートで見ました。

しかし、ハリウッドスターとなるとそうはいきません。たぶんニューヨークなので結構いるんでしょうが、街を普通に歩いていて、たまたま見かけることなど、長年生活して、ほぼ無かったです。

ただし、もう10年くらい前になりますが、1度だけハリウッドスターの思いっきりプライベートなところに出くわしたことがあります。

それが題名にもあるレオナルド•ディカプリオです。

小さなピザ屋でまさかの遭遇

2013年の夏頃なんですが、当時付き合っていた日本人の彼女がソーホー (マンハッタンの南側の地区) に住んでおり、ある日、その近くのピザ屋に行くことになりました。

「見た目はアレやけど結構おいしいで」と言う彼女に引っ張られて行った先は、個人経営の小さなピザ屋でした。

着くとこの通り、入り口からして、もう結構アレです。なんか全然見ばえもせず、本当にうまいんかな?と思いながら店に入りました↓

中に入ると、やはり狭く、チェック柄の掛けものが敷かれたテーブルが4-5台だけあり、他にはちょこっとしたバーが併設されているのみでした。

従業員はおらず、オーナーが1人で営業している感じです。

そして、真昼間なのに店内が異様に薄暗く、不気味な感じがします。

まあ、でもそんなこと言っててもしょうがないので、さっそく席につき、マルガリータかなにか (忘れました) を注文すると、オーナーがノソノソと動き出し、キッチンとレジを行き来しながらピザを作り始めました。

で、その後10分ほどでピザが出てきました。さっそくひと口食べてみると、意外にも、彼女が言った通り、味はよく、薄いパリッとした生地にダブルチーズがよく絡まっておいしいです。

なので、お腹が空いていた僕はがっついて食べ始めました。彼女のぶんも半分くらい食べてしまいました。

それにしても、変な店です。ピザはこれだけ美味しいのに、ガイドブックに載るような努力は一切しておらず、店内も薄暗く、まるで商売っ気のないスタンスに見えます。

そして忙しいはずの週末のランチタイムにも関わらず、この閑古鳥ぶり。客らしい客といったら、僕たち2人と、さっき隣の席に座った男性2人組の計4人しかいません。

ソーホーだから家賃も高いだろうにこの店は一体どうやって生計立ててるんだろう?と疑問に思いながら食べていると、前に座っていた彼女の動きが突然とまりました。

そして、突然、声をひそめ「ちょっと!ちょっと!」と言ってきます。

なぜヒソヒソと話しかけてくるのか分からなかったものの、それに乗ずる形で自分も声を落として「なに!?」と返すと、

いや、隣、ディカプリオやん!」と返してきます。

いやいやいや。と思い隣を見ると、本当にディカプリオでした。普通にコーラ飲んでます。

全然気づきませんでした。ピザを食べるのに夢中で、途中で隣に座ってきた男性2人組がまさかディカプリオ (とその友人?) だったとは夢にも思ってませんでした。

驚きと同時に、(あ、ディカプリオでもコーラとか普通に飲むんだ) とよくよく考えてみれば当たり前のことに親近感を覚えました。

こんな機会またとないので、さっそく話しかけようとしたのですが、彼女に「プライベートできてはるんやから、邪魔したらあかんで」と言われ、それもそうかと思いとどまり、話しかけませんでした。

で、そうこうやり取りしているうちに、ヒソヒソ声ながらも、ディカプリオという単語を連発していたので本人たちにも聞こえたらしく、彼らは飲みものだけ飲んで、オーダーもせず、自転車で去っていきました。

(この自転車にもビックリしましたが、よくよく考えてみるとディカプリオは公の場でも環境問題を論じることも多く、排気ガスを排出する車両の否定派なので当然といえば当然かもしれません。ただ、それを誰も見ていないプライベートの場でも突き通しているあたり、やはり芯がある人なんだなぁと感心しました)

ディカプリオたちが帰った後、オーナーがまたノソノソやってきて、「ボーイ。なぜ、さっきサインを貰わなかった?」と聞いてきました。

「いや、プライベートで来てたから、自重した」と答えると、

ニヤニヤ笑いながら「そうかそうか。ディカプリオは昔ニューヨークに住んでた頃、ここの常連だったんだ!また来るさ」と言ってくれました。


というのが、ことの顛末です。

もう11年前のことで、当時の彼女ともすでに別れてますが、たまに思い出し、あの時話しかけとけば良かったな〜と思ったりもします笑

ということで今回は以上です‼️

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