こんにちは。KEISUKEです。
突然ですが、みなさんは、ヴィーガンという言葉をご存知でしょうか?
日本に住まれてる方には、あまり耳慣れない言葉だと思います。そういう自分も、海外(オーストラリア)に住む前までは全く知りませんでした。
では、このヴィーガン、何かと簡単にいえば、
【究極のベジタリアン】です。
何が究極なのかと言うと、一般的なベジタリアンの場合は、ただ単に動物の肉や魚を摂取しないだけで、その他のものは普通に口にします。
ただし、ヴィーガンは肉•魚はもちろんのこと、牛乳や卵などすべての動物性食品を一切食べません。
《ヴィーガンが食べられないもの》
すべての肉類、すべての魚類、牛乳、卵、ヨーグルト、チーズ、はちみつ、バター、アイスクリーム、グミ、ゼリー、白砂糖、動物性の油、動物性エキスを使った全ての調味料
このためヴィーガンは、いろいろな野菜や穀物を動物性エキスが一切使用されない油や調味料で調理して食べることになります。
ヴィーガンの方々は本当に大変ですね。
そして、今回のお話は、オーストラリアで知り合ったそんなヴィーガンの男(すぐに絶交したので友達ではない)についてです。
ベンジャミンという男
(この男は、今思い出しても胸くそ悪く、ちょっとキケンなやつでもあるので、逆に本名で書きます)
さて、話は自分がオーストラリアのアデレードに留学していた時の話です。ある週末、学校のクラスメイトたちと10人くらいで集まり、映画パーティーをやった際に、このベンジャミンという男に初めて会いました。
クラスメイトの日本人女性Yさんのボーイフレンドだというこの男、その初対面時こそ良い印象でした。
みんなで映画を見て、その後いろいろな話をしながら盛り上がったのですが、その中で彼は自身がヴィーガンであることを話し、
「動物たちを虐待する人間は非道だ。僕は絶対に食べない。ミルクだって飲まない」
と言うので、これには正直(この人は動物たちのために、ものすごい覚悟や意志でヴィーガンに臨んでいるんだなー。自分にはとてもできない芸当だ)と逆に感心したくらいです。
うん、感心感心‼️
ただ、その日は、その後明らかになる彼の暴力的な本性が垣間見れる部分もありました。
それは、みんなでお昼にピザをデリバリーした時のこと。みんな彼がヴィーガンと知っているため、《チーズやハム、動物性の油やエキス》など彼が食べられないものが入っていないかどうか、1つ1つ成分表とにらめっこした上で、5枚のピザをオーダーしました。
しかし、いざピザが届き箱を開けてみると、その中の1枚に、チーズがかかっているものがあります。(画像右下のソーセージは僕が個人で注文したので関係ない)
それを見た彼は大激怒 😡😡😡
「なぜこんなミスが怒るんだ!」とプンプン丸モードに突入した彼は、箱を叩きつけスネてしまい他のピザも一切口にしませんでした。(他の4枚は食べられるのに)
当然、その場には気まずい空気が流れたものの、まだ僕的には《彼の純粋さが生んだ小さな悲喜劇》みたいな感じで好意的にとらえる余裕もあり、特に気に留めることもありませんでした。
しかし問題なのはここからです。
理不尽にキレるベンジャミン
さて、そのプンプン丸事件から2週間後の12月31日の夜、みんなで新年をカウントダウンしようということで、前回と同じメンバーでグレネルグのビーチに行きました。
(なぜ12月にビーチ?と思われるかもしれませんが、その時期オーストラリアは夏です)
みんなでビーチで飲み、カウントダウンも終わったので、全員で帰ろうと歩き出そうとしたのですが、そのとき急に尿意を催した僕は、
「あ、ごめんちょっとトイレ行ってくる」と言い、すぐ近くのトイレへ駆け込もうとしました。
すると、なぜかここで怒り出したのがベンジャミンです。
「お前はなぜさっき片付けをしている間に用を足しておかないんだ!?」と人間の生理現象を無視した斜め上の質問で責めてきます。
どうやら語感から、彼は自分が早く帰りたいがために、自分の帰りを1分でも遅くする行為に腹が立っているようです。
これにより、いっぺんこのベンジャミンという男が大嫌いになった自分は、こういうバカな相手にはこちらのレベルも合わせてやるべく、
「今、突然トイレに行きたくなったから、今からトイレに行くだけだ」
とサルでもわかるように説明してやりました。
それを聞いて、ベンジャミンは何かまたぶつぶつ文句を言ってましたが、当然そんなのは無視し、トイレに行ってきた後、みんなで歩き出しました。
威嚇してくるベンジャミン
さて、そんなこんなで夜中のグレネルグを出発し、市内に向かってみんなで歩き出したのですが、さすがに僕とベンジャミンはお互い話をする気は一切起こらず、それぞれが別の友達と話しながらの行程です。
そして30分ほど歩き、みんなも若干疲労がたまってきたので、全員が中休みということで立ち止まって休憩していた時です。
ちょうどその時、小腹が減ってきた僕は、夜中でもやっているコンビニがちょっと先に見えたため、パンでも買ってこようかと立ち上がりました。
するとまたアイツです。
べ「どこへ行く?」
僕「そこのコンビニでパン買う」
べ「さっき食べたばかりじゃないか?」
僕「だから?お前には関係ない」
べ「いい加減にしろ」
僕「お前がな」
というような感じでまたふっかけてくるので、それに合わせて回答していると、突然彼はキレ出し、なんと間合いをつめて威嚇してきました。
ただし、背は僕より高いものの、肉や魚、動物性タンパク質など全く摂取していないベンジャミンは、基本ヒョロヒョロです。全く怖くありません。楳図かずおに威嚇されてるようなもんです。
なので、ハエをみるような感じでベンジャミンを見ていると、さすがに常識人のYさん(ベンジャミンの彼女)が止めてくれました。そして、「さっきからKEISUKEさんに失礼なことばかりして!」とベンジャミンを叱ってくれます。
ベンジャミンはそれに対して、何かまた僕の文句を言っていましたが、それに関しては自分の中で、もう結構どうでもよくなり、そんなことより、なぜYさんはこんなイカれたやつと付き合っているのだろう?と別の興味がわいてきました。
なので、再びみんなで歩き出したとき、ベンジャミンに気づかれないよう最後尾でYさんに聞いてみました。
すると、
【最初は、動物のことを真剣に考えるヴィーガンとしての純粋な性格に惹かれ、実際、優しい人だった。しかし、慣れてくると、ちょっとの事ですぐキレ、時には暴力までふるってくるので、もう別れようと思っている】とのこと。
もう完全に、典型的なDV男です
一刻も早く別れて身を守るべきなので、そう伝えました。
そして、そうこうしているうちに僕たちは中心街へ着き、その日は解散となりました。これ以降この男とは一切会っていません。
※後日談になりますが、結局その3週間後くらいにYさんから別れを告げたそうです。よかったよかった。危ないですからね。
考察
今回の件を、安易にヴィーガンと結びつける気はありません。僕もその後、各国でいろいろな人に会いましたが、ヴィーガンの中の大多数は、親切で優しい人たちです。
ただ、今から言う話はあくまで自分の経験をもとにした感覚値ですが、
こういう極端な思想を持っている人の中には、自分が100%正しいと思い込んでいる人、ようするに自己を客観視できない人の割合がちょっと高い気がします。
ベンジャミンはその最たる例ですが、《強い動物愛護の思想を持ちながらも、自分の彼女は虐待するという自己矛盾》に気づいていません。自分の行動を客観的に見れないのです。
規模は違えど、考え方の根底として、よくニュースになる一部の過激な動物保護団体や環境活動家と通ずるものを感じます。
いや、、ほどほどでいいじゃないですかー。食べ物にしても、動物愛護にしても、環境活動にしても。
自分のできる範囲でムリせずやれば。
疲れちゃいますよ、そんな極端だと、自分も周りの人も。
範馬勇次郎だって言ってるじゃないですか。
『毒も喰らう、栄養も喰らう。両方を美味いと感じ、血肉に変える度量こそ色には肝心だ』と。
本当にそう思います。
何にでもバランスがあって、そのバランスの範囲内で努力すればいいと思います。
僕みたいにテキトーすぎてはいけませんが。。
ということで、今回の記事で、ヴィーガンの方を色眼鏡で見てほしくはないですが、海外にはこういう考え方の人もいるよ、という注意喚起として頭の片隅に入れていただければ、と思います。
それでは、今回は以上です。また次回!